ヨガの太陽礼拝とは?

美容

起源・意味

太陽礼拝は、サンスクリット語でスーリヤナマスカーラ、英語ではサンサルテーションといわれています。1910年頃に構成されたと考えられており、太陽礼拝が誕生してしばらくは、ヨガは一般人が健康のために行なうものではなく、出家修行者の禁欲的な精神修業法という位置付けをされていました。現在のような体系になったのはここ100年ほどだそうです。

12のポーズで構成された太陽礼拝は、「一日の太陽の動きへの畏敬の念」や「一年の四季の移ろいの中で感じられる気づき」、「生まれてから死ぬまでの一生に込められた祈り」などさまざまな思いが込められているといわれています。その他にも、地面に全身を預けて祈りを捧げる五体投地からきているという説もあるそうです。

効果

太陽礼拝のように決められた12のポーズを繰り返し、呼吸に意識を向け続けることで、自然と集中し、心が落ち着いていく感覚が得られるといわれています。決められた型の動きを続けることで、日々の変化や心身の感覚の違いにも気づきやすくなるのが魅力の1つです。

また、呼吸に合わせて動き続けることで血行を促進したり、体が温まることで柔軟性が増したりと、身体的にも嬉しい効果がたくさんあります。

太陽礼拝の方法

太陽礼拝Aは12個の決まったポーズで構成されており、以下の順番で呼吸に合わせてポーズをとっていきます。

  1. ターダーサナ tadasana(山のポーズ)
  2. ウールドゥヴァハスターサナ urdhva hastasana(手を上にあげるポーズ)
  3. ウッターナーサナ uttanasana(深い前屈のポーズ)
  4. アルダウッターナーサナ ardha uttanasana(半分の前屈のポーズ)
  5. クンバカーサナ kumbhakasana(板のポーズ)
  6.  チャトゥランガダンダーサナ chatranga dandasana(四肢で支える杖のポーズ)
  7. ウールドゥヴァムカシュヴァーナーサナ urdhva mukha svanasana(上向きの顔の犬のポーズ)
  8. アドームカシュヴァーナーサナ adho mukha svanasana(下向きの顔の犬のポーズ)
  9. アルダウッターナーサナ ardha uttanasana(半分の前屈のポーズ)
  10. ウッターナーサナ uttanasana(深い前屈のポーズ)
  11. ウールドゥヴァハスターサナ urdhva hastasana(手を上にあげるポーズ)
  12. ターダーサナ tadasana(山のポーズ)

12個のポーズを全て終えたら、呼吸を整えていきましょう。

108数字の意味

ヨガでは108回を基準にマントラや太陽礼拝を行なう場合が多いですが、この108という数字にはどのような意味があるのでしょうか?生活の中で出会う108という数字について紐解いてみましょう。

○108は煩悩の数

仏教では煩悩を滅し功徳を得るために、108の念仏(真言)を唱えるといわれています。念仏を唱える際には数珠の玉を1つ1つ繰りながら、唱えた念仏の数を記憶しますが、この仏具の玉の数も108に由来しています。108個の球の数珠以外にも、54個、36個、27個など略式の数珠も多用されています。

○除夜の鐘

大晦日に煩悩を振り払うという意味で、108回撞くといわれる除夜の鐘。一説には、人間が持つ感覚器官を表す「眼、耳、舌、鼻、身、意」を六根(ろっこん)とし、それぞれ存在する「好(こう)・悪(あく)・平(へい)」という三種の性質を掛け合わせた「18」。人間が感覚によって識別できる対象を表す「色・声・香・味・触・法」を六塵(ろくじん)とし、「苦(く)・楽(らく)・捨(しゃ)」という三受の性質を掛け合わせた「18」。これらの数を合わせて「36」とし、さらにそれぞれを三世「過去・現在・未来」の分として数えた108個の煩悩が鐘を撞くごとに浄化されると考えられているそうです。

○神聖な数字

インド哲学において神聖な数とされる9。その倍数の108もとても神聖な数として大切にされています。108を1マーラーという1つの単位で扱い、神々を讃えるマントラを唱える際にもこの単位が使用されます。

 ○マーラーの数

1つのマントラ(真言)を一定時間唱え続けるジャパ瞑想を行なう際に使用する108個のビーズが連なったマーラー。こちらも数珠同様にマントラを唱えた数を記憶するための神具として使用されます。

○サンスクリット文字の数

サンスクリット文字は全部で54文字あり、文字に対して、「男性性と女性性」あるいは「シバとシャクティ」があると考えられています。この54という数字を2倍すると108になります。

○四苦八苦の掛け算

四苦八苦は「いつの時代、どこにいても、全ての人が経験する8つの苦しみ」を意味しています。仏教では「四苦(しく)」を生苦(しょうく)・老苦(ろうく)・病苦(びょうく)・死苦(しく)、残りの4つである「八苦(はっく)」を愛別離苦(あいべつりく)・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとっく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)としているそうです。108は、四苦(4×9=36)と八苦(8×9=72)を足した数だともいわれています。

○象徴

1は「個人」、0は「全ての人」、8は「永遠」を象徴するといわれています。他にも、1は「神や高次の真理」、0は「無や完全性」、8は「不滅や永遠性」を表すともいわれています。

108回太陽礼拝をしていく中で、途中苦しくなる瞬間や、軽さや爽快感を味わう瞬間、過去を思い返したり、未来を思い浮かべたりする瞬間もあるかもしれません。色々な想いや感情が思い浮かぶのは自然なことで、無理に振り払う必要もなく、そんなときは「今この瞬間この場にいることを感謝して」穏やかに自分自身と向き合いましょう。

普段忙しくて、なかなか自分自身と向き合うことができない方も、1年の締めくくりに108回太陽礼拝にチャレンジして、自分の心と体を浄化し、すがすがしい気持ちで2023、新しい年を迎えてみませんか?

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